青雲寺木造阿弥陀如来坐像が公開されました


11月23日(木)、青雲寺(しょううんじ)にて、木造阿弥陀如来坐像の一般公開が行われました。
青雲寺の仁科住職から阿弥陀如来についての説明、白岡市文化財保護審議会の林委員から仏像についての概説、同会の板垣会長から鬼窪氏との関連についての説明をいただきました。説明の後は、仏像の自由拝観を行いました。

本像は、各部の特徴から藤原時代後半の院政期頃の定朝様彫刻の特徴をよく表しています。像全体の造形や構造などから平安時代末期12世紀末葉頃の製作と判断されます。整美端麗な作風から中央仏師系の人物による造仏と考えられ、白岡市はもとより県東部を代表する平安仏の事例として文化財的価値の高い発見となりました。
本像が篠津地区に残された背景には、中世期に白岡周辺を本拠地とした野与党鬼窪(のよとうおにくぼ)氏しの存在が大きいものと考えられます。

今回の一般公開は、今年発足した「白岡遺産保存活用市民会議」が、初めての事業として市教委、同寺と共催したものです。

 

青雲寺の木造阿弥陀如来坐像


青雲寺 仁科住職によるご挨拶・説明